自己変容へ

私たちは日々、生活する中で様々な感情を抱きます。喜び、幸福、驚き、苛立ち、怒り、焦り、腹立たしさ、恥ずかしさ、不安、落胆…感情を抱くことは人間として当たり前のことです。しかし、感情や思考は「こころのクセ」として言動に大きく影響し、日々のゴタゴタを引き起こす種となります。

 

怒りに任せて子どもに強い口調で叱ってしまう…

苦手な人と話すときには冷たい口調になってしまう…

腹が立つと物にあたる…

何をするにも面倒くさくて行動に移せない…

相手が自分のことをどう思っているのか気になる…

 

こころ学Laboのマインドフルネス道プログラムは、自然に、自分のこころのクセへの気付き力を高める内容で構成されています。実践を続けていくと、こころのクセ、思考や感情に振り回されない自己統制力が高まるのです。すると、次第に表出する言動が変化し、周囲の方から「最近変わったね」「穏やかになった」「明るくなった」と言われる実践者も多くいます。表情や行動だけでなく、所作が美しくなるのも嬉しい変化の一つです。また、「食べる瞑想」では食べるという行為に注意を向けます。食べたい欲求をコントロールできるとようになると、ダイエット効果も期待できます。

 マインドフルネスの効果は、ストレス解消やリラクゼーションという点にスポットが当たりがちです。もちろん、そういった効果があるのは事実ですが、そこだけに着目してしまうと本来の目的を失ってしまいます。

マインドフルネスは、「いまこの瞬間の自分自身の状態に気付き、ありのままに見つめる」トレーニング。良い悪いといった評価・判断を挟むことなく、ありのままに気付く力が高まると、次第にありのままの自分をあたたかく受け入れられるようになります。自分を受け入れられると、相手を受け入れることもできるようになります。思いやりや共感力が育まれることによって、周囲の方々との関係の再構築につながっていくのです。